お弁当を毎日作る人にとって、
傷みやすいものを入れられない梅雨時は、
注意が必要な悩ましい季節ですね。
抗菌シートを入れたり、火が通りやすい切り方をしたりと
お弁当が傷まないための工夫は色々とありますが、
昔からよく知られているのは、梅干しですよね。
でも、梅干しを入れれば安心というのは間違い。
梅干しに防腐作用があるのは確かですが、
どう入れるかで、その効果は各段に違ってきます。
日の丸弁当は効果ナシ!?
お弁当に梅干しを入れるというと、
多くの人はご飯の真ん中に梅干しを1個のせた
日の丸弁当を思い浮かべるのでは?
梅干しが入っているから、ご飯は傷まない?
答えは・・・
限りなく×に近い△です。
1か所にポツンと梅干しを入れた場合、
梅干しの防腐作用で傷みから守られるのは、
梅干しが触れている部分だけだからです。
つまり、傷みにくくなるのはごく一部で、
その他の梅干しと接していない大半の部分には、
ほとんど効果がないということです。
梅干しの効果的な入れ方は?
ご飯の真ん中が梅干しの定位置なのは、
コンビニ弁当でもよく見かけるスタイル。
でも、それでは傷み予防にはなりません。
では、梅干しの持つ防腐作用が
最大限に活かされるためには、
どんな風に梅干しを入れたら良いのでしょう?
梅干しが触れている箇所は傷みにくいのですから、
少しでも多くのご飯に梅干しを触れさせればOK。
そう、梅干しを刻んでご飯に混ぜ込めばいいんです。
梅干しによって効果が違う!?
日の丸弁当じゃ傷み予防には効果がなかった!
それじゃ明日から梅干しを刻んで…というあなた。
梅干しなら何でもいいわけではありません。
梅干しとひと口にいっても、たくさんの種類があります。
その中には防腐作用の高いものもある一方で、
お弁当の傷み予防にはいまひとつ…というものも。
たとえば、スーパーには多種多様な梅干しが並んでいますね。
あのよく見かける市販の梅干しは最近の健康志向にあわせ、
昔ながらの梅干しと比べて塩分が半分くらいに減塩されています。
梅干しは、塩分を減らす処理をすることで
有効成分が塩分と一緒に流れ出てしまい、
結果、防腐効果もガクン!と下がってしまうんです。
お弁当用の梅干しは、塩分量を要チェック!
理想的なのは、昔ながらの製法で作られた
塩分20%以上の梅干しです。
こうした食材の知識も、
知っているのと知らないのとでは大違い!
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